報賽
- 2013/04/26test
一年を通じて様々な願い事を心に抱いて日本全国からお参りの方がおいでになります。
御神前に御参拝になり、「縁切り縁結び碑」をくぐられる方、絵馬を書かれる方、護摩木に願いを込められる方。
大神様へお願い事を伝える方法は様々です。
日頃、社頭に居りますと時折お尋ねがあるのが「お礼参り」の方法について。
タイトルの「報賽(ほうさい)」とは、正にこの「神仏にお礼参りをすること」です。
当宮絵馬館には、平身低頭しているお侍さんに雲上の金の御幣から光が差している絵馬が収蔵されております。
この絵馬は、慶応3年(1897)3月に大和国(現、奈良県)郡山藩の源正惟というお武家さんが願いが叶ったお礼に御奉納になったもので、金の御幣は当神社の神様を、金幣から差す光は神様のお力を表し、その光を受け願いが成就したことを表現しております。
慶応3年というと、丁度いまNHK大河ドラマ「八重の桜」で放送されている時代頃。
京の都を新選組が闊歩し、前年には孝明天皇が崩御。
慶応3年10月大政奉還、11月には坂本龍馬が暗殺、正に激動の時代です。
源正惟という方がどのような祈願をされたか知る由もありませんが、御礼に絵馬を奉納されるぐらいですから、よほどの御祈願であったのではないかと思います。
当神社では現在、この絵馬に倣いお礼参り用の絵馬を授与しております。
「御礼参り」の方法としては、先ずは御神前に御参拝いただき、御神徳を戴いて願い事が叶ったことを大神様にご報告下さい。
そしてお気持ちによって、更に「お礼参り絵馬」に感謝の気持ちをお書き頂ければと存じます。