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本日から初金比羅まで

  • 2015/12/10

今日は本年最後の月次祭(つきなみさい)「終い金比羅」。

午前中、宮司がご本殿にて神事を奉仕致しました。

そして祭典後から翌月10日の「初金比羅」まで、一年の内でこの一ヶ月間のみ授与されるのが「稲宝来(いねほうらい)」です。

初春の貴家に福を招く、知る人ぞ知る当宮の縁起物です。

 

「稲宝来」は本年の初穂(稲穂)に「寳來寳來」と記した御神札、そして松竹梅の造花などをあしらい、一体ずつ職員が奉製しております。

清浄を表す植物「日蔭蔓(ひかげのかづら)」を懸けてお頒ちしております。

招福吉兆、商売繁盛、家内安全、無病息災を祈るお正月に相応しい縁起物です。

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因みに稲宝来授与期間中は、東大路に面した鳥居には巨大稲宝来がお飾りされております。

 

 

 

危険木

  • 2015/11/04

当宮のような狭い境内にも、鎮守の森とは云えないまでも大小様々な木々が茂っております。

一抱え二抱えもある大木も数本ありますが、庭木以外の境内の樹木は通常ほとんど剪定する事がありません。

当然木々は生きものですので、中には枯れ枝や腐った枝などが生じてしまいます。

それらが落下すれば大事故に繋がりかねません。

そのような枝や樹木を「危険木(きけんぼく)」といいます。

 

秋晴れの今日、造園屋さんが高所作業車で、危険木の剪定作業をしてくれたはります。

神社にとっ樹木はなくてはならない存在ですので、あくまで事故を未然に防ぐ為、危険な箇所のみを伐採してもらいます。

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八大力さん

  • 2015/10/15

境内北側の久志塚(櫛塚)の西側に鎮座されております「八大力尊社」。

そのお社は長年の風雨により木部は損朽し、また樹木の根により三和土(たたき)が隆起し、建物自体が傾いておりました。

本年春より、お建て替え事業を進め、工事に先立ち2月27日「仮殿遷座祭」を斎行し、先月下旬の竣工を受け、去る10月10日、当宮の例祭日に合わせて、大神様に新しい御社殿にお戻りいただく「正遷座祭」を御斎行申し上げました。

 

当地には明治時代まで大覚寺が御兼帯になった安井門跡「蓮華光院」がありました。

明治4年(1871)、蓮華光院は大覚寺に合併されて廃寺となり、鎮守社としての当神社のみがこの地に残り、「安井神社」後に「安井金比羅宮」と改称して現在に至っております。

八大力尊社の石造りの八体の御尊像は、詳細は不明ながら蓮華光院の柱を支えていた力石であったと伝えられております。

この度、その所縁を以て、大覚寺様に法会をお勤め頂きたくお願い申し上げました処ご快諾を賜り、神職と僧侶合同にて神事・法会を御奉仕することが叶いました。

 

当日は、宮司の祝詞奏上に引き続き、旧嵯峨御所大覚寺門跡黒沢全紹猊下をはじめ職衆の方々に「慶讃法会」をお勤めいただきました。

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お陰を以ちまして、恙なく荘厳に祭儀をご奉仕できました事、門跡猊下はじめ大覚寺の皆様、また氏子崇敬者の皆様に篤く御礼を申し上げます。

 

なお蓮華光院にあった「御影堂」は廃寺の折に大覚寺に移築され、現在も「安井堂」として残されております。

この度の御神縁・御仏縁により、皆様方には是非大覚寺様へもご参拝賜れば幸甚に存じます。

 

八大力尊社は、地盤固め、基礎固め、現在では基礎能力向上の御神徳・ご利益の神様、困難に負けないお力を授けて下さる神様として崇敬されております。

新しい御社となり、大神様もお慶びとなり御神威益々輝かしく、遍く御加護を頂けることと拝察しております。

 

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